髭からの連想で
先の記事を書いていてると、久しぶりに星新一さんのエッセイが読みたくなった。
いや確か、『きまぐれ星のメモ』だったかで、“髭を剃るときに自分でおしぼりを作って使っている。気持ちはいいのだが、熱湯に浸した布を搾るのが熱くてたまらない。自動おしぼり機(おしぼり絞り機)はないものか”というようなことが書かれていたのを思い出したわけで(なにせ20年以上前だから、記憶は曖昧だが)。
もちろん、床屋なんかでおいてある機械があればいいのだろうけれども、家庭でお手軽に、という主旨だった気がする。
今だったら、予め搾っておいたものをレンジでチンすればよいのだろうが。そうすれば気持ちいい、というのも知っていながら、毎朝実行する気にはなかなかなれない自分は、やはり相当の不精者であろう。
『きまぐれ星のメモ』には、幾つか発明のアイデアも載っていた気がするなぁ。でも、一番いいアイデアは星さんの頭の中だけにある、と。“知りたいでしょうな。でも私もそこまでお人好しではない。”という感じで文章が締めくくられていて、いたずらっ子のようにニヤリと笑っている星さんの顔が頭に浮かんだものだ。
星さんが亡くなってからもう随分経ってしまった。あの文で書かれていた秘密のアイデアは、亡くなる前にどなたかに話されていたのだろうか。それとも、天国で得意げに披露されているのだろうか。
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