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2006/01/02

初読

なかきよ、やってません。
そのせいなのか、初夢は見ませんでした-(忘れているだけかも)。

とりあえず、初読書。
緋の剣は誰がために マグナ・スペクトラ
秋田みやび
『緋の剣は誰がために マグナ・スペクトラ』
富士見ファンタジア文庫
ISBN4-8291-1772-9 ¥580(税別) H17年11月25日 初版発行

TCGには触れたこともないが、秋田氏の著作ということで発売日にデフォルト買い……が、なんとなく読むのは後回しになっていた一冊。帰省のお供に持ち帰って読破。

死者の魂が宝石化した『結晶珠(マグナ)』というものが存在する世界に生きる少年セレストが主人公の……結構、典型的なファンタジー風味ライトノベル、かなぁ。

今巻は、基本的にはセレストが本格的に冒険へと旅立つまでの経緯を記した序章、といった位置付けでしょう。意味ありげな伏線をちりばめつつ、それらが回収されるのはまだまだ先と思われ……まぁ、順調に続けばですが。

秋田氏のリプレイは、ノリが楽しくて何回も読み返す程のファンなのだが、そこでもところどころに見られた違和感……言い換えると作者の『照れ』みたいなもの(例えば一人ボケ一人突っ込みをネタにかきつつ、さらにそれに自分で突っ込んでいるところ、とか)が、今作にもほのかに現われているような。

地の文に現実世界・現代風のセレストの呟きがはいっていたり。受けを狙っているのかもしれないが、どこかそれまで感じていた世界観からの微妙なずれを感じてしまったりする。

なんか似たような読感を感じたことあるなー……と思ったが、多分、水野良氏の『ロードス島戦記』の最初のころと被るのかな。話の内容が、というわけではなく、『照れ』の部分が。

小説家としてはまだそれ程書いてらっしゃるわけではないので、自分の世界を表現するのに筆先(指先?)が迷っている、のかも。“元ネタ”(実際のゲームのプレイ)が存在するリプレイを書くのと違って、(原案・世界観は予め存在するにしても)いちから物語を作るというのは勝手が違うんだと思います。

とはいえ、今巻も平均点以上の面白さはあると思うし、今後が楽しみ。
とりあえず、スーザの活躍(?!)とジェイドの成長に期待(え?)……だって敵は兄弟^H^H強大じゃないと燃えないよねぇ。

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