エスカレータ
昔から、エスカレータというものはどうも苦手である。ひとりで行動しているときには、目の前にエスカレータがあっても、ついつい迂回して階段を探してしまうほどである(よほど疲れているか、重い荷物を持っている場合以外は)。
さすがに、他の人と一緒に行動している場合には、やむを得ず利用することになる。もっともその場合でも、ある程度親しい人であれば、エスカレータ嫌いを伝えてしばしの別行動を許してもらうことも多いが。
なぜ苦手なのか。考えてみるに、私の場合には、
- 自分のペースで上れ/下れないことがある。
→ 普段はエスカレータ上をさらに歩くわけだが、この場合、左右に並んで人が立っているだけで、追い越そうにも追い越せなくなる。あれはなかなか苛々する。その人たちがぺちゃくちゃと喋っていたり、変にいちゃついていたりすると、さらに苛々に拍車が……せっかちで我侭なくせに小心者だから(すみません、通して下さいとなかなか言えない)、と言われてしまえば二の句が告げないわけだが。
その一方で気まぐれに、立ち止まったまま運ばれるに任せたい気分のときもある。が、同行者がさっさと歩いていってしまうと、これまた一人で立ち止まっているわけにもいかない。これが階段だったなら歩くのがあたりまえであるのであまり気にならないが、なまじ動いているだけに、なにか割り切れない思いにとらわれてしまう。
- 一方通行である。
→ なにをあたりまえのことを、と言われてしまうだろうが、気まぐれで方向音痴の自分としては重要な問題点なのである。
エスカレータという乗り物は『あ、間違えた』と思っても、なかなか引き返しにくい。という特性をもっている。
後ろに人が詰まっている場合は言わずもがな、例えエスカレータ上に人がいないとしても、慌てて駆け戻る姿というのは、『早春物語』(映画版)のようなドラマティックなシーンではともかく、単なる日常のひとコマとしてなかなか恥ずかしい部類に属する。
また、上り/下りが平行して走っているエスカレータならばまだしも、交差していたり、離れたところにあった場合。
間違えた、と思って慌てて反対方向のエスカレータに飛び乗ったところ、ますます見知らぬ場所にたどりついてしまうことになり、パニックを起こす。方向感覚が発達している方々には想像し難いことであろうが、二次元ですら把握しかねる人種には、このような三次元の立体交差は迷宮への入り口となりうるのである。
というところが主な原因に思える。
他には、特殊な状況として、
- 時間制のものは、止まっているときに利用すると損をした気分になる。
- 自動式(人が近づくと動き出す)だと気が付かず、止まっている(=普通の階段として使える)ものと思って近づき、動き出すとだまされた気分になる(特に歩き始めたときに反対から人がきて自分の進行方向と逆向きに動き出したときは恥ずかしい)。
また、自分にはあてはまらないものの、苦手または嫌いになる要素としては他に、
- 乗り降りのタイミングが難しい又はこけそうになる。
- 降り口で吸い込まれそう&挟まれそうで怖い。
- 他の人が触った手すりにつかまるのが嫌。
- 非常停止ボタンを押したい衝動に駆られるのでなるべく避ける。
- ふと横を向くと自分の嫌いな方の半身が映っているのが嫌(なぜかエスカレータの左右は鏡面になっていることが多い)。
などもありそうな気がする。
そうそう、もうひとつ。
- エスカレータが交差している場合、その交差部にあるプラスティックの板が妙に気になる(揺れていると不安になる、無償に揺らしたくなる、等)。
というのがあった。
そういえば、あれ(交差部プラスチックの板)は、事故防止用(エスカレータから乗り出している人に『このまま乗り出していると交差しているところに挟まれて怪我をしますよ!』という警告)だと思っているのだが、あっているのだろうか?正式名称はなんだろう?
でもプラスチックの板でも、当たると結構痛そうなのだが。簾や暖簾だと警告にならないかな?とりあえず『ひゃっ!』とか思って首をすっこめればよいのだろうし……。
« 2週間ぶりか | トップページ | お酌のときはラベルはどちら向き? »
「ひとりごと」カテゴリの記事
- 久しぶりの投稿がココログへの苦言というのもなんなのですが……(2019.03.20)
- 鍛高譚 ~ カレイにまつわる物語(2018.05.25)
- 神使の兎 ~宇治神社にて~(2016.07.10)
- スマートフォンをPC上の音楽を再生するためのリモコンとして使いたい(2016.01.10)
- BIGLOBE光ネクスト(大阪)の通信速度問題 - プロバイダ選びは難しい……(2015.08.13)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: エスカレータ:
» 一発触発!!エスカレータでこんなことがぁ〜ッ [自由時間]
先日、野暮用で急いでいたので、駅のエスカレータに乗ってトントンと調子よく歩いていくと、ド真ん中に行く手を遮るようにおっさんが仁王立ち!!「ちょっと空けてもらえますか」(^^ゞと声をかけたところ。。。ナント!!「うるせぇー」(`_'メ)と一言ぬかしやがりましてね。い...... [続きを読む]
コメント