歴史物語の白眉
カルタゴの知将ハンニバルと、その若き『弟子』であるローマのスキピオの対決が山場を迎える……。
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歴史&地理&片仮名名前が苦手、という、ある意味このシリーズを読むのには三重苦を抱えている私。
そんな人でも、思わず引き込まれて時間を忘れてしまう程の、歴史物語。
ハンニバル戦記は、実際にハンニバルやスキピオらがとった戦略の説明やその意図・そこに至った過程と結果の意味するもの、なんかも解説されているし、いろいろと興味深いです。
確かに読み進むのは時間がかかるのだけれども。昨日も出張先から自宅への移動時間を利用して
塩野 七生 『ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)新潮文庫』(新潮社)
を読んでいたけれど、軽めの文庫本なら2冊は読破出来る時間に、読めたのはようやく半分だし。でも、それだけの価値は充分にあると思います。そうそう、しばしば“戦車”としての象が登場するのですが、これが何象なのか(アフリカ象?インド象?マルミミゾウ?その他?)については、さすがに解説されていないようですね(笑)。
単純にアフリカ象かなぁ、と思っていたら、気性が激しいのでけして人になれないから違う、という説が大半。マルミミゾウという説もあるけど、これも気性の激しさではアフリカ象と似たりよったり、らしいし。
ところで、ハンニバルやスキピオが主人公となる物語って(大人向けでも子供向けでもよいけれども)、結構出ていたりするのですかね?私が知らないだけだと思いますけど。
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